せどらーの歴史は罪深いのか「ブックオフ大学ぶらぶら学部」を読みました。

2021年3月18日

「ブックオフ大学ぶらぶら学部」は「ブックオフ」について8名の方が語った本。装丁が素敵。

「ブックオフ」について複数名の視点から語られる文庫本なのですが、中でも僕はZ氏の書いた「ブックオフとせどらーはいかにして共倒れしたか」を読みたくて手に取ったので、本投稿はその感想になります。

Z |ブックオフとせどらーはいかにして共倒れしたか 感想

知らないことが多く興味深い内容で面白かった。

「せどらー視点から見るブックオフ・クロニクル」のサブタイトルを添えた本章は、せどりに手を染めて10年の現役せどらー「Z」氏が、ブックオフの変遷の模様をルーツを追いながら記してある。

内容を箇条書きすると以下の流れ

  • 本半額システムの過去
  • ブックオフ拡大の裏側にいた、かつてのせどり師
  • 2000年代前半に登場した現代型せどらー
  • 「単Cせどり」に始まる手法5選
  • 2010年の情報商材時代
  • インチキせどり塾の余波から派生したビームせどりの背景
  • せどらーとブックオフとのせめぎ合い模様
  • セールせどり終了
  • そして単品管理の激震

深い、感慨深い。

相模原にオープンした一号店の話から、現在までにせどらーとブックオフがせめぎ合いを続け、ともに瀕死の状態に追い込まれて行っている様子を最後は一蓮托生と締めて終わる。

ブックオフからすれば「おまゆう」感あるだろうなぁ、どうしたらよかったのかな?と他人事ながら思った次第。

 

僕はブックオフせどり知らないし、時代は変化するし、戻れもしないからと感想はここまでです。巣くう人をコントロールするのは難しいので流れに乗り、来る衰退を待つのがどうやったって今の行きつくところのように思います。

少し考えてたら昔を思い出したので自分の話を残して終わります。

ー感想ここまでー

ー自分の話ここからー

僕とブックオフ

若いころの僕は同年代の誰よりも漫画を読んでいることにアイデンティティを持っていて、その自己意識を守るため近隣のブックオフにはかなりお世話になった。

近隣と行っても複数の店舗間を移動する距離はなかなかのもので、というか今では考えられない距離だが、本の著者たちと同じように自転車を走らせ今は無き謎の体力を使い漫画を貪ることで自己を確立することが若いの僕のすべてだった。

ブックオフに通うのは立ち読みだけが理由ではない。当然、読むだけではなく集めることにもアイデンティティがあった。

初版が好きだった僕はブックオフの店舗でお目当ての本見つけては最後ページから開く動作を棚の端から端まで行う。売る目的は無かったが傍から見ると本に出てくるせどらーと同じように僕もかなり奇怪な動きで店内を立ち回っていたので今考えると店員さん間でわかり易いあだ名をつけて呼ばれていたに違いない。でも僕の世界があったので周りは気にならなかったし、それを受け入れてくれる空気がブックオフにあったから僕はブックオフや古本屋に今で言うところの心理的安全性を感じて通ってたのだと思う。家に安心が無かったから。

売るわけないと思っていた数千冊の本は、いろいろな事情が重なり一度ブックオフに売ったことがある。別にブックオフに感謝の気持ちを持っていたから依頼したわけではなく、当時は今のような知識もメルカリのような環境も無かったし、いかんせん量が多いので出張買取を行っていたブックオフに来てもらっただけという話。そもそも僕は売る事に不本意だったので、なんとか死守した数百冊はまだ実家があれば置いてあると思うが今はわからない。結局、数千冊が3万円ほどの金額になって掌に収まってしまったのを覚えている。ブックオフで値がつくような大衆向けではないはずだったが状態が評価されたのかもしれない、今回の本を読んで謎の誇らしさを覚えた。

そこまでが僕の中にあるブックオフとの関係のすべて。

本のせどりは僕の中には無かったのだけれど、本に書いてあったことに首がもげるほど共感した部分があったし、良いも悪いも今回この本を読んだことで忘れていた昔の思い出がよみがえってきて、複雑な感情で今これを書いている。

足を運ばなくなって久しいが、本を読む限り今のブックオフに僕が通ってきたと同じ道は残っていないように見える。少しさびしさを感じるし、寄稿した8名も同じような気持ちで筆を執ったにちがいない。

今回の本はこちら

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-読書感想

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