新型コロナウイルス感染症の影響

日本郵便(郵便局)からの「国際郵便」は、現在大幅な遅延が発生しているのに加え、多くの国・地域で引受け停止措置が講じられています。

Due to the COVID-19 coronavirus
The international mail has been terrible delayed or stopped due to the reduction in airline flights.

https://www.post.japanpost.jp/int/information/index.html

【追跡付き発送方法】国際eパケットライトの詳細!EMSやSAL便の違いを比較してみた

2016年8月26日

e-pake

2016年10月1日から、国際郵便の発送方法が一つ追加されると発表がありました。

その名も「国際eパケット ライト」、eパケライト!

ついに全国の郵便局で引き受けスタートとなった国際eパケットライトについて、詳細とそのほかの発送方法との違いを比較しました。ご参考まで

国際eパケットライトとは

追跡サービス付きで、受取人のポストへ配達される 国際発送の方法

  • 受取人の「受領印」は無し
  • 送達方法は「SAL便扱い」
  • 重量は「2kg」まで
  • 大きさは、小型包装物と同じ(3辺が90cm以内など)
  • 割引無し、損害賠償無し

とまあ、こんな配送方法です。

参考:国際eパケットライト - 日本郵便公式サイト

試行範囲があります

国際eパケットライトの試行範囲

対象国:6か国(米国、香港、韓国、シンガポール、ベトナム、ニュージーランド)

引受局:東京都内の22局(新宿、中野北、成城、東京国際、杉並南、本郷、神田、上野、浅草、豊島、大森、渋谷、世田谷、板橋、中野、日本橋、千歳、赤坂、葛西、麹町、足立及び東京多摩郵便局)

対象国 範囲は「順次拡大の予定」とのこと。

2017年10月1日からの最新版 対象国一覧(New!9月6日更新)

 地帯国・地域
第1地帯大韓民国、台湾、中間人民共和国、フィリピン、香港、インドネシア、シンガポール、タイ、ベトナム、マレーシア
第2地帯オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ、イスラエル、トルコ、アイルランド、イタリア、英国、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、ロシア
第3地帯ブラジル

計 37カ国

2018年1月1日から取り扱い国がさらに拡大されます。

2018年1月1日から新たに2カ国・地域(インド及びマカオ)の取り扱いが開始されます。

計 39か国(地域)

過去の情報更新履歴(▽)

2017年10月1日から取扱国・地域などの拡大。さらには、引き受け郵便局が全国の郵便局へ拡大されます。

  • 引き受け郵便局の拡大:全国の郵便局で引き受け開始
  • 追加の取り扱い開始国(次の5カ国が追加)

【第1地帯:フィリピン、インドネシア、タイ、マレーシア】【第2地帯:オーストラリア】

【追記】2016年11月12日(土)から対象国と引き受け郵便局が拡大されます。

  • 対象国は上記の6カ国に加えて、中国が増えます。
  • 引き受け郵便局は東京都内の22局から、1,084局へ拡大されます。

>> 詳しくは郵便局の公式プレスリリースにて

全国 各地区のメイン郵便局が対象に加わった感じです。

【追記2】2017年4月1日から取扱国・地域が増えます。

第1・2・3地帯で新たに25カ国プラス

第1地帯:台湾

第2地帯:カナダ、メキシコ、イスラエル、トルコ、アイルランド、イタリア、英国、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、ロシア

第3地帯:ブラジル

計32か国に対応することになりました。

補足情報:

参考:カナダやオーストラリアなどの「相手国に入ると追跡できない国」は、通常のSAL書留や国際eパケットの発送と同じで追跡が途切れます。申し訳ございません。「途切れない」が正解です!

頂いた情報によると「到着済み」までデータ入力されるそうです!

参考2:相手国の郵便局リンクより直接追跡する場合 ⇒ 海外の郵便局リンク

eパケライトは追跡付きのSAL

上記をまとめると、小型包装物SAL便の書留付きから、サイン受領、割引、損害賠償を無くした感じなので、追跡付きのSALですね。書留ではなく、国際特定記録になる所がポイントでしょうか。

特定記録ルールから行くと、不着時には補償こそありませんが調査請求による調査は可能かと思われます。「届けましたよ」と言われたら終わりな気もするのですが、詳しくは郵便局へ直接お問合せください。そして可否を教えてください  😉

参考3:2017年10月1日に国際郵便約款も更新されていますので、国際特定記録の詳細については次のリンクから確認可能です

国際eパケットライトの提供に関する国際郵便約款の変更の認可(総務省サイトへ)

"事故"があった際の返還料金は、差出の際に支払われた郵便物の料金(送料)及び国際特定記録料(370円)みたいです。

eパケットライトと国際eパケットとの違いは?

  • eパケットライト:国際特定記録付きの小型包装物SAL便
  • 国際eパケット:書留付き小型包装物の航空便

国によって少し扱いが異なる部分がありますが、eパケットライトと通常の国際eパケットとの違いは次のようになります。

 追跡 送達方法事故補償
 eパケットライト〇(国際特定記録) SAL無し
 国際eパケット〇(書留)航空便有り(6000円まで)

サイン不要のポスト投函配達となり、SAL便なので航空便の通常eパケットよりも仕組み上、少し遅く配達される可能性があるのがeパケットライトです。

気になる料金帯をSALや通常のeパケットと比較してみます。

SAL 書留付きとの料金比較(最新版)

現在のSAL書留料金と比較してみました。

重量区分が完全一致ではない所もあり、第2地帯だけの比較です。第1地帯と、第3地帯は実際の料金表よりご確認ください。

もっと詳しく!送料の徹底比較リストを作成しました

送りたい国と荷物の重さで、eパケライト含む5つの発送方法で送料比較しています。割引面も書いているので、取りこぼしも防げます。

  • 郵便局から発送する際の1個あたりに必要な発送料金
  • 書留(410円)や、国際特定記録(370円)の値段も含む単価

参考:第2地帯はアメリカやヨーロッパ、ロシアなど(オセアニア、北米、中米、中近東、ヨーロッパ)

SAL書留付きとの料金比較表

重量 (g)小型包装物SAL 書留重量国際eパケット ライトSALとの差額
100590100 g55040 円
200690200 g62070 円
300790300 g690100 円
400890400 g780110 円
500990500 g870120 円
6001090600 g960130 円
7001190700 g1,050140 円
8001290800 g1,140150 円
9001390900 g1,230160 円
100014901000 g1,320170 円
110015901250 g1,590
12001690100円
130017901500 g1,860
14001890
15001990130 円
160020901750 g2,130
1700219060 円
180022902000 g2,400
19002390
2000249090 円

ついでにライトではない「通常の国際eパケット」との比較も

国際eパケットとeパケライトとの料金比較表

重量 (g)国際eパケット重量 (g)国際eパケット ライト国際eパケットとの差額
100635100 g55085 円
150710200 g620
200785165 円
250860300 g690
300935245 円
4001085400 g780305 円
5001235500 g870365 円
6001385600 g960425 円
7001535700 g1,050485 円
8001685800 g1,140545 円
9001835900 g1,230605 円
100019851000 g1,320665 円
125022551250 g1,590665 円
150025251500 g1,860665 円
175027951750 g2,130665 円
200030652000 g2,400665 円

こんな感じでした。

ごめんなさい、EMSとはサービスの質が違いすぎて料金比較などできませんぜ!

現在のEMS料金、過去料金との比較についてはこちらもどうぞ

国際eパケットライトを発送する方法

ついに全国の郵便局より発送する事が可能となった国際eパケットライトですが、発送するためには事前の準備が必要です。

事前準備1:国際郵便マイページサービスへの登録

国際郵便マイページサービスは、自宅などからオンライン上で発送伝票(送り状)を印刷できる日本郵便が提供している無料サービス。通常の国際eパケットと同様、使用するには「無料登録」が必要となる。

国際郵便マイページサービスとは?(日本郵便公式サイトへ)

事前準備2:国際eパケット専用の送り状袋(発送パウチ)が必要

上記した国際マイページサービスで印刷した送り状を入れるための専用の袋が必要です。無料で請求可能ですが、請求してから届くまでに数日かかるため、なるべく早めに登録して専用パウチを発送前に入手しておきましょう。

発送パウチについてのFAQはこちら(日本郵便公式サイトへ)

まとめ

追跡付きの安価な国際発送となりますので、これからは安い商品でも泣き寝入りすることが少なくなるかもしれません!

yotta
追跡付きのSALなのに、国際eパケットライトって名前にしたところがゲスいw

あくまでSAL扱いなので、対象国は増えましたが送る国は選びたいところ。あとは損害賠償もありませんので、数百円の差額をケチるなら・・というイメージです。

まとめると次のような場合に使ってみると良いかもしれません。

  1. SAL(書留無し)で送っていた商品に追跡を付けたい場合
  2. 補償がいらない商品だけど追跡が欲しかった場合
  3. SALの書留付きで送っていた場合(料金が安くなる※1)

国際eパケットライトは「追跡」が欲しい場合の選択肢でしょう!

※1補足:1300g以上の重量物の場合、一部SAL書留の方が安い場合があります。参考:SAL書留付きとの料金比較表

余談

懸念するところは、SAL書留の値上げ。この値段設定だと例えば 1800gの商品をSAL書留で送る場合、今現在は「2290円」なのですが、eパケライトで送る場合、2000gの区分となり料金が2400円です。書留付きの方を安く送れることになってしまいます。

コレをスルーする郵便局だとは思いません。

SAL書留が値上げされる布石のようにも思えてきますが、どうなんでしょう。間違いないのはEMSを大量に出すのが一番いいですね。eパケットオンリーだった人などは朗報ではないでしょうか。

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