モラル・トライブズ(上)をちゃんと読むシリーズ1【下を読むための】

2020年8月7日

サーバーを更新したので、記事も更新しようと思います。

そこで「今読んでいる本を自分の中に落とし込む」ことを目的に、感想を少しずつ書いていくよシリーズです。

読んでいる本は「モラル・トライブズ(下)」

(上)は読んだので、今(下)を読んでいます。飛びっきり読みやすかった(上)に比べて(下)は少し難しいので、もう少し(上)の理解深めて引き出しを作りながら進もうと思った次第です。

モラル・トライブズはどんな本か?

モラル・トライブズは「功利主義いいよ」の本です。

「トロッコ問題」をご存じの方は多いと思います。

「5人を助けるために1人を犠牲にするのは理にかなっているじゃん」が功利主義でして、あーだこーだと脳科学とか生物学的なところなどから否定をつぶしていきます。

潰せなかったうえで筋に関係なさそうポイントは、わりと強引に飛ばされる印象ですが気にしません。誰も解決できてないし、僕は当然わからないし。枝葉を書いているところがむしろ素晴らしい。

哲学系ですけど、科学的な知見を駆使しているところが面白いポイントだと思います。

どんな人におすすめか

「実はトロッコ問題にはパターンが2つあって、1つは自分で手を下すパターン、もう1つはスイッチを介して5人を助けるパターン」

「結果は同じでも、パターンそれぞれで脳の反応から変わるんや~で~つまり~~」

というのを聞いて面白そうと思った人におすすめです。

 

とりあえずです。まだ【下】を読んでないので。

結末の落としどころが気になって手は止まらない本です。

序章~第1章:二つの悲劇と、現代の悲劇は何か

序章~第1章で書いていることは

「二つの悲劇が人の幸福を脅かしている」

  1. コモンズの悲劇
  2. 常識的道徳の悲劇

で、現代は「2.常識的道徳の悲劇」が起きてますよ。それはどうやって解決できますかね?難しいね。っていう話です。

1のコモンズの悲劇については、「道徳で解決できる」と書いている。し、

さらに第2章で「道徳マシンが人には備わっているから解決できるよ」を「囚人のジレンマゲーム」を使って解説されてくのでご安心を。ゲーム理論でどこで均衡するかね?を知らない人が読んで理解できそうな優しい解説で書いてある、と思う。

序章~第1章で言いたいこと

現代の悲劇「常識的道徳の悲劇」には、道徳よりさらに視座を高くしたやつが必要だよね。「メタ道徳」がいるよ。

なんでって、協力で集団内の悲劇を回避できるけれど、集団同士になると、逆に協力のせいで不一致が発生するからね。

です。「序章~第1章で言いたいこと」がそれです。

第2章~第3章:人間に備わっている道徳マシン

第2章~第3章は、「人間に備わっている道徳マシン」について解説する部分。

現時点で解決できている部分の仕組みは、人間に備わっている道徳マシンによってうまくいっているよの話です。

それで、解決してくと新たな問題である道徳同士の衝突が発生するよーというところまでが第3章の終わりです。

 

ここまでが本題に入る前ですね。

納得してから次に行くための前提条件なので、277ページ中の133ページくらいを割いて書かれています。

私はなんとなく納得できているので次に行きます。

第二部:速い道徳、遅い道徳

ファストアンドスローのそれに倣って、「人間の道徳システムもオートとマニュアルがあるやでー」が第二部です。

冒頭で少し書いたトロッコ問題の話から入ります。ここ面白いです。

 

ということで、ここまででこの投稿は切って「ちゃんと読むシリーズ2へ進みます」(後日更新)

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