ピーター・ティール ZERO to ONE(ゼロ トゥ ワン)は面白い本です。だからこれも読んでみてはいかがでしょうか?

ピーター・ティールの「ZERO to ONE」は面白い本です。

面白すぎてページをめくる手が止まらないし、残りページ量が減るにつれ終わるのが寂しくなる。

もう何年も前になりますがそれが初めて読んだときの印象で、理由あって再び手に取った今回も面白い本だったので改めて紹介します。

この本は次の方に強くお勧め

  • 会社と家の往復生活で、くすぶっている人
  • 競争社会に疑問を持っている人

本の初めのほうに次のようなことが書いてあります(not引用)

バブルの崩壊から4つの大きな教訓を学んだ。それが今だビジネスを考える時の大前提となっている。

1.少しずつ段階的に前進
壮大なビジョンがバブルを膨張させた。だから自分に酔ってはいけない。謙虚で、小さく段階的な歩みだけが、安全な道だ。

2.無駄なく柔軟
すべての企業は「リーン」であれ、すなわち「計画しない」こと。先行きは誰にもわからない、小さな試行錯誤を繰り返し、先の見えない実験として扱うべき

3.ライバルのものを改良すること
機が熟さないうちに新しい市場を作ろうとしない。商売になるかどうか知るには、既存顧客のいる市場から。成功しているライバルの人気商品を改良することから

4.販売ではなくプロダクトに集中
販売のため広告や営業が必要なら、プロダクトに問題がある。販売は二の次でいい。バブル時代の広告はあきらかな浪費

これらは教訓から人が学んだ戒律。

でも、むしろ正しいのは、それとは逆の原則だ。

から始まる「逆張り本」ですね。

正しいとされてることを全否定。ずるい。ここズルくないですか?

先に挙げられた4つの教訓は間違ってないのですよ。戒律に沿って実際にやってるところが多かったりするわけです。

でもピーター・ティールはそれらをズババっと逆張り、かつ、こうしろ!って丁寧に書いてあるのです。

過去の失敗への間違った反省から生まれた認識はどれか。
何よりの逆張りは、大勢の意見に反対することではなく、自分の頭で考えることだ。

p42

この本には、わりと真理とも言えるような話がズバズバと書いてあるのだけど、ただ「まぁそれができれば苦労しないよな」と僕は凡人なので机上で見てしまう。

でも机上に見えてしまう真理を実行したのがピーター・ティールなので「おおぅ・・」と、なんも言えねぇほど伝説の人なわけですね。

Wikipedia: ピーター・ティール

「ペイパル・マフィア」と呼ばれているグループの「ドン」。トランプ大統領を影で操ってるのでは?と僕が言っています。

圧倒的な点の量から線になっていることの語りなので、普通と見えてるところが違いすぎる「天才」です。天才の語り口をブレイク・マスターズが平たく読みやすく本につづったのがこの本「ZERO to ONE」

「競争の不毛さ」を感じてたので刺さった

僕自身が「競争」に疑問を感じてたころでこの本を読んだ経緯があります。

その中で、ズバリ「競争こそ不毛だ」と痛烈に述べ、さらにその先のビジョンまで書いてあったため当時かなり影響を受けました。

「みんなが信じているモノでいいのかい?」と語りかけてこられますので、詳しくはよんでくださいどうぞ。

言いたいのは、一つ共感してしまえば凡人の僕はよき理解者になり、本すべてが面白くなったというわけです。

死ななかった天才

で改めてなぜこの本を手に取ったかというと、ピーターティールのような「天才」と、秀才、凡人のつなげ方について書いてあった本「天才を殺す凡人」を読んでいて思い出したからです。

先日紹介したのが次の記事です。

感想
感想「天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ」

最近読んでよかった本「天才を殺す凡人」の感想です。 社会を高くから見て、絶対に交わらない人の歯車をかみ合わせる方法についてストーリー形式でわかり易く書かれています。感動するレベルです。 「言いたいこと ...

続きを見る

ピーター・ティールは死ななかった天才なんですね。

でももし日本で生まれてたらたぶん死んでるのですよ。日本人のピーター・ティールさんだったらほぼ死に体状態になってると思う。今のピーター・ティールと比べて。

だからまあよくわかんないですけど、ピーター・ティールの考えすげぇと思う僕としては「凡人の在り方」を今より人々がもっと考える時間があるといいんだろうなぁと思うのです。なので最後にタイトルを補完しますが、「天才を殺す凡人」が結局ところ誰しもに読んでほしい本だからいかがでしょうか。

今回メインで紹介した本はこちらです。面白い本です。

 

人ではなく推しチームをもっと作りたいですね。その辺に僕は落ち着いています。

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-読書感想

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