輸出で困ることの一つが発送トラブルではないでしょうか?「商品が届かない!」ってクレームはかなりテンション下がりますよね。そこで今回は、2016年2~3月に送ったSAL便の発送データ100件を使って、輸出する際のサル便って実際どうなの?って所をまとめました。
発送方法は、書留付きの小型包装物SAL便です。「SAL便はトラブルが多いから使うな」って言われて不安があったり、SAL便使いたいけどちゃんと届くだろうか?って思ってる方への記事です。
EMSとSALを比較しての輸出トラブルについても公開しますので、SALを使うか使わないかの判断基準の一つになれば幸いです。
SAL便で発送したデータまとめ
さっそくですが、まとめて100件分の抽出
国 | 最頻値 (到着までの日数) | 最短日数 | 最長日数 | エラー |
---|---|---|---|---|
アメリカ | 11日間 | 5日 | 23日 | 9 |
ヨーロッパ | 9日間 | 5日 | 32日 | 0 |
ロシア | 11日間 | 9日 | 21日 | 4 |
その他 | バラバラ | 5日 | 19日 | 17 |
送った順番で100件分なので、各国100件ずつのデータではありません。ただ、上から発送件数が多い順です。
そしてSALで送る時の僕のマイルールは以下の3つ
- 安価な商品
- 入手が容易な商品
- 経験上リスクが少ない国
トラブルがあっても対応できる商品にSALを使ってます。ざっと数字を見ていきます
最頻値
到着までにかかった日数で、多かった順の数値です。100件とデータが少ないので平均到着日数ではなく最頻値にしました。
今回の例で言うと、アメリカには発送してから11日で届くことが多かったです。平均が気になる方は、最頻値から最長日数寄りでお考えください。
どの国もだいたい2週間以内には届く感じですね。ロシアはたまたま11日とデータが出てますが、たぶんモスクワだけです。ヨーロッパについては、イギリスが比較的早かったです。
最短日数/最長日数
アメリカとヨーロッパは最短5日で届いていました。いろんな事をすっ飛ばせた場合は早いですね。言えることは、保管期間など含めての数字なので"最短も最長"もたいして意味はなかったです。
エラー
エラーというのは更新が止まっているデータ。100件中、合計30のエラーがありました。
いずれも相手国で止まってます。RetentionとかDispatch from exchange officeが多いです。"その他"の国にはアジア圏が多いので、情報更新がパッとしないアジアは素直にEMS使いましょう。
あとはブラジルなどはまだ到着していないようです。この記事書こうと思ってブラジルにテストでSAL使ってみましたが、おススメできません。最低でもeパケ。チリとか南米はサルが無事に届いた記憶がないです。
意外と早いと思いませんでしたか?
僕がデータ見て思ったのが、以外と到着早いなって感想です。
早く到着するかどうかは運が大きいと思いますが、個人的には梱包に少しの工夫を加えることで早くなるのではないかと考えています。
少しの工夫とは素人感
僕はたまに自分で発送する以外はすべて外注さんに発送をお願いしていますが、基本的に届いた際の箱を裏返して梱包してもらいます。
裏返すことで早くなる明確な根拠も理由もないので伝わりづらいと思いますが、とりあえず箱代かかりませんし、よかったらやってみてください。あとはこういうテープ使うとシャレオツです。
ただ、お客さんからこんなメッセージを受け取ったことがあります。
Please put the packs in a simple envelop, no need for fancy packing.
意訳「シンプルな封筒で梱包してちょ。ファンシーで派手な梱包は必要ないから。」
お客さんによってはあまり派手な梱包は喜ばれない可能性もあるので、テープの使い方や客層などは考えたいところ
メモ
補足になりますが、海外へ発送する際のダンボールは無地が良いです。
国によってダンボールの「柄」で対応が変化するからです。例えば「食べ物などの柄が入ったダンボール」などをオーストラリアに送るとチェックが入ります。
無駄に輸入禁止商品だと判断され処分されてしまう可能性さえあります。なので新品のダンボールにしろ裏返すにしろ、無駄な表示が書かれていないダンボールで送るのが無事に届けるためにもベター
EMSの輸出トラブル
ここで突然話は変わって、EMSで起きた輸出トラブルを2つ紹介します。直近の数か月以内に起こった出来事です。
EMSトラブル1:アメリカ宛のEMSが受け取り拒否
受け取り拒否は関税の支払いで揉める時によく起こりますが、これはなかなか巡り会えないレアな受け取り拒否パターンなので紹介します。
何が珍しいって、2月17日の時点で「お届け済み」になってから、12日後に「受け取り拒絶のため」こっちに戻ってきてるパターン。
届いた後に受け取り拒絶っておかしいでしょう。そして、
戻ってきた商品は空箱でしたー。さらにひどいのは相手がチャージバックケースを開いています。
もうクセが強い! 確信犯すぎてニヤニヤしてしまいました。そこそこの金額だったのですが、なんとか取り返しています。
関連記事
トラブル起こしそうなバイヤーについてはこちらでまとめています。
ebayのトラブルは事前に回避したい!トラブル気質なバイヤーを見分ける方法
続いてコレ▼
EMSトラブル2:イタリア宛のEMSが住所不明で戻ってきた
1月11日に発送して、結果3月3日にこちらに戻ってきた商品です。
これは情報だけ見ると「保管期間切れ」での返送っぽいですけど、実際は住所不明が理由で戻ってきています。
ハァ?ですよ。なんでって送り先の住所は今まで何度も送ってるお客さん宛なのです。住所不明てハァ?です。再送したら届きました。届くんかい!
イタリア人は本当に適当。あの人達は何なんですかね。適当が美学ぐらい思ってるハズ
EMSでもトラぶるのだから
こういうトラブルちょこちょこあります。ロシア・フランス・ドイツ・カナダ・・多いです。パッと考え思い当たる国が多すぎる!
今回、SALデータを100件出しておいて、それからEMSのトラブルを掲載しましたが「輸出のトラブルなんて起こる時は起こる!」って言いたかったのです。EMSでもトラぶるのだからSALなんてその10倍はトラぶりますよ(適当)
トラブルは起きますが多くの場合は SAL便でも普通に届くので、どーんと構えてやったらいいのではないでしょうか
輸出トラブルについてのまとめ
SALは2週間以内でどの国にも届くことが多い
が、行方が分からなくなることも3割ぐらいで発生する
SALだろうがEMSだろうが、トラぶる時はトラぶる!(⋈◍>◡<◍)。✧♡
そして僕はeパケットメインです。